Criteo の EC 以外のフォーマットでのカテゴリ項目(categoryid1~3)を設定する方法について、人材業界における推奨の設定例とあわせてご紹介します。
目次
カテゴリ項目の役割とポイント
カテゴリ項目(categoryid1~3)は任意の商品分類の値を設定する項目で、Criteo のレコメンドエンジンの学習に関与します。
レコメンドエンジンは、過去見ていた求人・同じカテゴリの求人・CVしやすい求人などの情報を利用し、ユーザーに最適な求人を判断しています。
設定にあたっては、ユーザーの趣向を具体化する異なる3軸の情報を設定することがおすすめです。
例えば、ある求人のカテゴリを職種軸「コンサルタント」のみ設定した場合、「職種」以外の情報はエンジンに学習されません。これを「コンサルタント × 東京 × 年収500万円以上」と設定することで、勤務地や給与額が具体化されて、レコメンドエンジンの学習に役立てられます。
職種や勤務地、給与額・業界・雇用形態など、レコメンドさせたい軸を設定してください。
改善例
①職種を中分類化する
職種の分類が広すぎる場合には、最適化が促進されにくくなるため、中分類化した職種を設定してみましょう。
②給与をグルーピングする
月給・年収の金額をそのままカテゴリに設定してしまうと、細分化されすぎて最適化が促進されにくくなるため、金額をグルーピングさせることがおすすめです。
設定方法
改善例でご紹介した2例を、実際にdfplus.ioで設定する方法をご紹介します。
1. 職種を中分類化する
マスターデータ上に中分類の職種項目がなくても、他項目の値の一部に中分類の値(もしくは判別できる値)が含まれる場合は、対応表を活用して設定可能です。
今回は、マスターデータの求人詳細項目の一部に、中分類の値が含まれる場合の設定を作っていきます。
①対応表を作成
「キー」にマスターデータの求人詳細
に含まれる値、「値」に変換したい中分類の値を指定します。求人詳細
に含まれる職種名と同じでよい場合は、同じ職種名を「値」に記入します。求人詳細
に含まれる職種名を別の単語に言い換えたい場合は、言い換え後の職種名を「値」に記入してください(例:法人営業→法人営業・SE→システムエンジニア(SE)など)。
対応表は1つずつ設定することも可能ですが、量が多い場合はテキストモードで一括で流し込みましょう。テキストモードはカンマ区切りで入力すると、一括で設定ができます。
②処理
category 用の拡張項目ext_categoryid
(任意の名前)を作成し、フィード項目categoryid
にマッピングしておきます。
まず、作成した拡張項目 ext_categoryid
に、処理「次の項目の値を代入する」で 求人詳細
の値を代入します。
そして、先ほど作成した対応表を活用し、処理「次の対応表で部分一致する時、値全体を置換する」で置換します。
完全に一致していなくとも、値の一部が部分的に一致している場合に対応表の値へ変換できます。
複数のキーが部分一致した場合には、選択した優先度によって置換後の値が変化します。
2. 給与額でグルーピングする
今回は、年収が501万~600万円の場合に「年収501万円~600万円」というカテゴリ値を入れるルールを作成します。
category 用の拡張項目 ext_categoryid
(任意の名前)を作成し、フィード項目 categoryid
にマッピングしておきます。
条件で、給与が「次の値以上」「次の値以下」をANDでつないで条件を設定します。
もしマスターデータの値が数字以外も含む場合は、拡張項目を作成して給与の値を代入し、処理「次の値を削除する」などで数字のみの値に修正してから、条件を指定してください(拡張項目を使用するのは、フィード項目 salary
を上書きしないためです)。
処理「固定値を入れる」で、カテゴリの値「年収501万円~600万円」を入れてください。
今回、ご紹介した条件の設定例はあくまで一例となりますので、お客さまのマスターデータのご状況にあわせて条件を指定してください。